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ーーおふたりの出会いはどのように?

Shinpei:本当に初めて同じ空間にいたのは10年前くらいですかね?

Kozi:そうだね、10年近く前かもね。

Shinpei: Koziさんもその時は今ほど活発には動いてなかったですよね?

Kozi:そうだね、下手したら1年に1回くらいソロをやる感じかな?(笑)一番動いてなかった時期かな?

Shinpei: その時期に共通の知り合いのlloyっていうバンドのライヴの打ち上げで出会ったのが最初じゃないですかね?

Kozi:そうかも。

Shinpei: その時、lloyは活発で、僕もlloyのヘアメイクをするようになってって……Koziさんもlloyのライヴには毎回くらい顔だしてる感じでしたよね?

Kozi:当時は行ってましたねぇ、lloy大好きなんで。

Shinpei:で、同じ場所にいることが多くなってって感じですかね?お互いをちゃんと認識したキッカケって俺は覚えてないですけど……。

Kozi:俺もあんまりよく覚えてないけど、その辺の打ち上げとか?あと、ちょうどその後ぐらいからDALLE動き始めたじゃん?

Shinpei:あ、そうですね。

Kozi:最初からヘアメイクとして関わりだしたんじゃないかな?

Shinpei:それでかなぁ、Koziさんと頻繁に会うようになったのは。

Kozi:まぁでも出会ってから結構時間は経ってるよね。

Shinpei:経ってますねぇ。

Kozi:でもその間、しょっちゅう飲んでたね。

Shinpei:とにかく飲んで飲んで飲みまくってましたね。

Kozi:彼も相当飲む人なんで。

Shinpei:で、多分DALLEが始めてのライヴの時に……確かダークキャッスルですよね?

Kozi:かな?

Shinpei:そこで当時のヴォーカルのサトシくんのヘアメイクを手伝ったのかな?

それが最初かな。Koziさんの、ZIZのはもうちょっと後ですもんね。

Kozi:うん、4年前くらいかな、ZIZのファーストのジャケの撮影の時しっかりヘアメイクをお願いして、そこで初めて一緒に仕事をした。それまでは一緒に呑んだくれてた、みたいな(笑)。

Shinpei:呑んだくれてましたね(笑)。

ーーじゃあ仕事というよりは飲み仲間みたいな?

Kozi:まぁ飲みながらも、ヘアメイクしているのを影ながら見てて、何か面白い感じだなって思ってたんですよ。ヘアをオブジェ的なものにしちゃったりとか……写真とかも撮ってたから、見せてもらうとなんかアートの香りがするというか。あぁ、ただの酔っ払いじゃないんだなと(笑)。当時はしょっちゅうスケボー持ってたよね?

Shinpei:スケボー持ってました。だから打ち上げとか浮いてましたね(笑)。

 

ーーShinpeiさんはヘアメイクの仕事はいつからどんな感じでスタートを?

Shinpei: Koziさんと出会う前から実はずっとやってて、美容師になって12年くらい経つんですけど、初めて勤めた店が渋谷のライヴハウスのLa.mamaと仲が良かったんで、そこに出てるアーティストのヘアメイクをやり始めたのが最初ですね。

Kozi: へぇー!知らなかった、初耳。

Shinpei: ヘアメイクし始めて、こういう働き方アリだなって思って、自分でカッコいいバンドのヘアメイクをしたいと思って出会ったのがlloyで、そこからいろんなバンドに出会って関わって……そうやって美容師を続けながら、フリーランスでキャリアを積んでいって、5年前くらいに美容室を辞めて完全にフリーランスになりました。そのタイミングでKoziさんからZIZの仕事を任されたって感じです。だからなんだかんだヘアメイクのキャリアは10年以上かな?

Kozi:出会いとか人脈の繋がりって大事ですよね、いろんな出会いがあるから広がってくわけだから。だから表には出てった方がイイってことですね!!……違うか(笑)。

Shinpei: いや、本当にそう思います。なんか美容室で働いてる時は本当に忙しかったんですけど、それ以上に刺激的な世界が夜の世界にはありましたからね(笑)。ライヴハウスとかそこにいる人たちは面白い。音楽ってカルチャーを作ってる人たちだから、やっぱり美容業界とかファッション業界の人たちより僕にとっては面白かったんですね。その人たちと出会って繋がっていったから今があるし、Koziさんとも仕事をするようになったわけで、やっぱり外に出ないとダメだったなって思います。思い返せば美容師になったのもミュージシャンのヘアメイクしたかったからなんでだから本当に仕事を振ってもらえて感謝してます。改めて言うと照れますけど(笑)。

Kozi:なんかまとめちゃってない?(笑)

 

ーーKoziさんがShinpeiさんにヘアメイクをお願いしたキッカケは?

Kozi:さっきもちょっと言ったけど、ヘアメイクの現場はさんざん見てきてるけど、彼はただヘアを綺麗に見せるだけじゃないアート的な発想を持ってる人なんですよ。オブジェ的に捉えたりとか、lloyのヘアメイクとかも見てて、普通のヘアメイクも出来るけど突拍子もない方向に行ける人だなと。

ーーKoziさんの髪の毛作るのにカーテンのブラインドみたいの使ってませんでした?

Shinpei: 使ってましたねぇ。

Kozi:あれ普通のただのブラインドだからね。ああいうヘアメイクは基本的に正解とかないから、事前にあーじゃねー、こーじゃねーって打ち合わせたよね?

Shinpei: やりましたね。

Kozi:例えばそのブラインドも刺す位置や角度で全然見え方が変わるじゃないっすか?写真で見た時のとか。彼、写真も撮る人だから、そういう感覚も解ってる。なんか洋物のファッション誌って、オシャレな写真とか多いじゃないですか?そういうのを例にあげて、通じるものが多かったし、そういうものを超えて面白くしようよって。でも正解がないから、これでいいんだろうか?みたいな。それこそバンドでみんなで曲を作り上げてく過程をすったもんだやるようなことを、Shinpeiとならやれると思ったからですね。

ーーなるほど。ShinpeiさんはZIZってバンドのKoziさんをどういうふうにアプローチしようと思ってますか?

Shinpei: 僕はZIZというか……Koziさんに対してになってしまうんですけど、

Koziさんのビジュアルイメージのソースって、話しに出た海外のファッション誌であったりとか、モードブランドのコレクションのヘアメイクとか、現代美術とか……インスピレーションの源が凄く深くて広くてそれが、引き出しの多さに繋がってるんですね。だから僕はその引き出しを開けて、誰にも真似出来ないようなKoziさんの深い部分をビジュアルに表現出来たらと思ってますね。あとは、Koziさん自身がこうしてみたいってイメージを強く持ってるので、それを自分がどれだけクオリティ高く具現化するかってことですかね。やっぱり頭の中にあるイメージだけだとそれが実現可能かどうかってのもわからないから。そこをディスカッションしつつ、何でも形に出来るようにしたいなと思ってヘアメイクを受けてますね。腕の見せどころですから。

ーーKoziさんはZIZではどういうふうに自分を表現していきたいですか?

Kozi:今いくつか同時進行でやってる中で、自分の中でのメインはやっぱりZIZなんで、やっぱりフロントに立って歌ってるっていうのもあるし……とは言え、ZIZは統一するビジュアルイメージってないし、バラバラに好きなことをやってるんですよ。音楽性に関してもそれぞれ作ってくる曲もバラッバラな感じだけど、

そのバラッバラのゴチャゴチャした感じを俺がフロントで歌って、ガチャガチャした状態のまま、纏められたら、それがZIZかなって思ってる。個人的には好き勝手に自由な状態でやれる場であって、ビジュアルイメージでいうと自分の中で今まで築き上げてきたパブリックイメージも加味しつつ、やっぱり俺も普通じゃないのが好きなんで。普通じゃないって言ってもいろいろあるけど、メイクとか顔面は自分でやってるけど、それ以外の頭周りとかって出来ないんで、彼のは工作ですよね、頭の上で。

Shinpei: そうですね、図工に近い。美術でもあるんだけど。

Kozi:まぁ美術ですよ。自分は顔面、上はお願いしますみたいな(笑)。やっぱり得手不得手というか、そこはプロフェッショナルな彼に……って言っても、さっきもShinpeiが言ってたけど、やっぱりなんでも出来る訳ではないから、俺もそうだけどお互いこれどうだろ?とか、作り上げてく作業も結構好きなんで過程も含めて、一緒にひとつの作品を作ってるなって思いますね。

ーー他にもヘアメイクさんはいっぱいいるじゃないですか?そういう人にお任せっていうのとは違う?

Kozi:違いますね、全然。他の現場でヘアメイクが入る時もあるけど、そういう時にはお任せで、みたいな。

ーーディスカッションをしながら出来るっていうのがShinpeiさんの良さであったり、次もっと面白いものを持ってきてくれるかもって期待値がお願いする理由?

Kozi:そうそうそう。で、それが出来る現場がZIZ。

ーー面白いですよね、ZIZ。

Shinpei: そのとっ散らかった感じをセンターのKoziさんでバランスとったりするのが僕の役割ですかね。

ーーKoziさんって衣装も奇抜じゃないですか?衣装はこれを着るからねって聞いてから頭を作る感じなんですか?

Shinpei: そうですね、やっぱり音楽なんで、まず曲を聴かせてもらいますね。

ーー曲ですか!

Shinpei:今回ミュージックビデオ2曲担当させてもらったんですけど、それぞれ曲の雰囲気も全然違うから、Koziさんがそれぞれ映像のイメージを言葉で解りやすく伝えてくれて、2人でディスカッションしつつ作ってったって感じですね。

 

ーーでは今回のMVについて聴きたいんですけど、2曲公開されるということで、それぞれ説明をお願いします

Kozi:1本は「SO8」って曲でもう1曲は「JEEZ」。基本的に曲のタイプも違うし、映像のイメージも間逆な感じにしたかったんですね、ビジュアルイメージも含めて。

というところで、物凄くざっくりした言い方をすると「JEEZ」の世界は黒い世界、モノクロの白と黒みたいな。まだ映像出来てないんで結果、全然ちゃうやん!ってなるかも知れないけど(笑)

ーーこの間、撮影を見せてもたった方がそっちですね。

Kozi:そう。で、「SO8」の方はわりとカラフルな感じ。ザックリ言うと色味がゴチャゴチャしてるみたいな。

ーー監督さんは同じ人?

Kozi:同じ人ですね。映像の編集もその都度送ってもらって、行けるタイミングはオレも編集に立会いに行ってるんだけど、映像編集ももの凄く大変だし、イメージを共有するって凄く難しいじゃないですか?映像監督さんともけっこうやり取りしてるけど、なかなか難しいですよね。

ーーShinpeiさんとしてはどうアプローチしようと思っていた?

Shinpei: まず、そもそも凄くギリギリだったんですよ(笑)。話は振ってもらってたんだけど、曲もギリギリだったし、イメージもギリギリで伝えられたから。

Kozi:だいたいいつも急だから(笑)。

Shinpei: そう。だから大変だったんですけど(笑)。でも、さっき言ったみたいにけっこう解りやすいイメージで投げてくれたんですね、Koziさんが。「SO8」はざっくり80年代な感じで「JEEZ」のはダークな感じみたいな。僕とKoziさんは一緒に過ごしてる時間がわりと長いからか、ザックリの一言を投げてもらえれば、ある程度近いイメージを共有出来ると思ってて。

Kozi:話を最初にした時はまだ「JEEZ」の方は具体的に出来てなかったんだけども、投げた後にShinpeiからいくつか、こういう感じですか?っていくつかアイデアが来たんだけど、こんな雰囲気ですか?っていうイメージ画像の時点でもう一致してる。あとはこれをどう工作してこうかと(笑)。

Shinpei: やっぱりせっかく2曲撮るんだし、2曲撮るって聞いた時点で、絶対にイメージは変えてくんだなってわかったんで後はもう、どこまでKoziさんのイメージを壊さずに変化をつけるか?逆に言えばどこまで良い方向に壊せるかみたいな。

Kozi:よく壊せるかですよ。

Shinpei: うん、どこまで良い方向に裏切れるかっていうのを考えながらやった感じですかね。

ーー具体的にいうとShinpeiさんしては「SO8」はどんなふうに作った感じですか?

Shinpei:「SO8」に関しては80年代のビジュアルのイメージみたいにって投げてもらってたんで、それをどう今っぽくするかを考えてたんすね。例えばMTV全盛のバブリーでゴージャス、カラフルみたいなのを今やるんだったら、どうやったらカッコいいか?って。なので派手なブロンドでビッグシルエットってあの当時、流行ったものをどれだけスタイリッシュに魅せるかってのを念頭にやりました。

ーー「JEEZ」とは全然、違いますね。

Kozi:メイクも「SO」8は色を結構使って「JEEZ」は抑えて。

ーー「JEEZ」は暖簾みたいだった(笑)。

Kozi:お店やってるぅ?って(笑)。

Shinpei: ビデオ見ただけの人はみんな「JEEZ」の方が凄い手間かかってると思うんでしょうけど、実は「SO8」の方が僕的には苦労してて。

Kozi:確かにあれ、前日にイメージが出来て当日現場での作業で決めてったんでね、バランスだったりとか。

Shinpei: 本当にその場で楽屋もないような場所でやってったんで、神経尖らせてましたね。

Kozi:廊下だったもんね(笑)。

Shinpei: 逆に「JEEZ」は僕自身はゴシックなスタイルじゃないんですけど、結構得意分野というか『GIFT』の撮影でコツを得ていたっていうのもあって、真骨頂みたいなものがサラッと出来ましたね。ゴシックって世間的にはイメージ固まってると思うんですよ、真っ黒で耽美なものだったりとか。でもKoziさんが今あえてゴスをやるって時に世間一般のイメージから出ないものをやるのは、僕的には絶対嫌で、Koziさんもそれは思ってたと思うんですね、言葉にはしなかったですけど。

だから真っ黒でダークなんだけどオモシロいというか、ゴスというよりはアートの匂いがしたり、モードに寄せたものにしたかったっていうのがあったので、その挑戦が面白かったですね。前日にKoziさん家行って打ち合わせしたんですけど、その時点でイイものになるなって思ってましたね

Kozi:結構見えてたもんね。

Shinpei: なんか解っていたというか。順番的に2本目っていうのもあるかもしれないけど結構イイ状態で臨めましたよね?

Kozi:そうだね。

Shinpei: ファンのコとか、あれを見てどこが髪の毛でどこが飾りかさっぱりわからないと思うんですよね。でもまたそれも楽しいかなと。

ーー今、「SO8」の写真を見せてもらってなるほど!と思いましたが、2曲全く違うものになりそうで楽しみですね!

Shinpei: そうですね、僕自身もMVの上がりは凄く楽しみですね。

Kozi:どうなるんでしょうね(笑)。

Shinpei: 楽しみに待ってます!

 

 

Shinpei: 今回の話からはちょっとそれちゃうんですけどKoziさんってキャリアが長いじゃないですか?それこそヘアメイクでもありとあらゆるものやってきてるし。

Kozi:そんなことないと思いますよ(笑)。

Shinpei: いや、そんなことあると思いますよ(笑)。僕、今回の撮影の話を振ってもらって、KoziさんのMALICE MIZERから今までのヘアメイク、映像でたくさん見ましたけど、凄く仕上がりのクオリティ高くて、当時から凄くいいスタッフの人達がいたと思うんですけど、やっぱり今が一番じゃなきゃダメなんで、そこは負けないように頑張りましたね、自分で言うのもあれですけど(笑)。

Kozi:全員、頑張ってますよ、関わってくれてる人全員。

Shinpei: そういう時代から観てる人にまだまだ驚きを与えられるものじゃないといけないし。

Kozi:うん。

Shinpei: Koziさんから仕事を振ってもらっている以上、絶対にそこはクリアしないといけないから。

ーーでもだから、一緒にやりがいのある人ですよね?

Shinpei: そうですね、それはもう絶対。何度もになるけどKoziさんって凄くいろんなモノ知ってるし、いろんな音楽知ってるし。

ーー偏ってますけどね(笑)。

Kozi:局地的に(笑)。そんな幅広くはないですよ。

Shinpei: でもBLANKEY JET CITYのベンジーのこととか好きだし。

Kozi:BLANKEY大好きですからね。音というか、ジャンルは全然違うけど。

Shinpei: そういう幅の広さは飲んでる時に知ってたんですけど、知った時マジで?って思いましたけど。でも幅の広さと深さにはファッション的な事も含まれてて何を振っても返してくれるんですよね。Koziさんが僕に対して話が早いって言ってくれましたけど、僕からKoziさんに振った時もやっぱり話が早いんですよね。リアクションがいいし、こっちも冒険しがいがある相手というか……。Koziさんくらいキャリアのある人って自分のビジュアルイメージに対して保守的になって当たり前だと思うんですけどKoziさん、それも全くないから。

Kozi:計画性がないっていう(笑)。

Shinpei: 更新していこうってスタンスだから凄くやりがいがある。

Kozi:明日死ぬかもわからないしねぇ。

Shinpei: そっすねぇ。

Kozi:明日死ぬかもわからないし、やっぱり好きなことをとことん

やり続けてくことは正直しんどいし、どんな世界で生きてる人でも。

でもちょっとでも出来る環境があるのであれば、絶対やり続けたい。ゴールは死ぬまで見えないと思うけど、そういうところであんまり小さくまとまりたくはないな。

Shinpei: 創作意欲ですかね。創作意欲もそうだけど、純粋に好きなんですかね。

Kozi:面白いことが。

Shinpei: 面白いこと、カッコいいもの、美しいもの、そこに対しての探究心がお互い凄く強いから楽しく工作出来る。

Kozi:俺個人の話になっちゃうけどそれこそ出会った頃は、そんなにライヴもやってない時期があって、何年か前からガツガツやるようになってって、またどんどん、いろんなジャンルの人達と出会う場面も増えてったし、忙しくなるけども、それ以上に自分自身が凄く色んな刺激を受けるからやっぱり外に出続けることは大事ですよね(笑)。それこそ昔は凄くいろんなとこアンテナ張りまくって、今みたいにインターネットが普及してない時代にもかかわらずいろいろ情報収集して頑張ったりとか。最近はアンテナ立てても受信しないからクレ556とかで磨かないとな、みたいな(笑)。

ーー話を聞いてて2人は凄く気が合うんだなと思います。

Kozi:最初に話してたとこに戻るけど、そういう仕事じゃない場所で普通に飲もうよ、みたいな場面もたくさんあったし。どうでもいい話しながら。

ーー2人に共通して好きなものってあるんですか?さっきでたファッションとか?

Kozi:うん、そこも共通項だしね。

Shinpei: ネタバレみたくなっちゃうんですけど、イメージの共有作業でお互い送りあった画像にJulian dy'sってアーティストの作品が多かったですね。

ーーどういう人なんですか?

Shinpei:コムデギャルソンとかジョンガリアーノとかのコレクションのヘアメイクを手がけてるアーティストですあとはなんだろ?逆にコレっていうのはないですよね?

Kozi:酒好きじゃん。

Shinpei: あ、酒だっ。酒しかないっスね(笑)。

Kozi:なんかの飲んでる場面でさぁ、スケボー持って現れたじゃん?で、俺、帰り際にそのスケボー借りて……。

Shinpei:スパーンて転んだ!!(笑)

Kozi:地下鉄のホームで豪快に(笑)。

Shinpei: サーってスケボーが転がってってKoziさん、うずくまって倒れてるっていう。

Kozi:実はあの時、死ぬぐらいの勢いで痛かったからね、全身が。

Shinpei: あれ銀座でしたねぇ。酔ってましたねぇ(笑)。でも、なんか逆に言ったら

明確に共通の何かがないから惹かれ合うのかもしんないです。

ーーフィーリングが近いのかな?ものを作る時に見てる方向が似てるというか。

Shinpei: そういうことで言ったらZIZのYUGAMIくんも近いですね。彼も好きなものがまた別なんだけど探究心の感じが凄く似てて。

Kozi:近いね。

Shinpei: なんかノリが近いですね。ZIZのアートワークもYUGAMIくんがやってるんすけど。

Kozi:ジャケ周りとかね。

Shinpei: そのジャケもKoziさんが彼と一緒にやらなかったら絶対に産まれてこなかったデザインというか、そんな感じがしますよね。

Kozi:ちなみに今回の5月29日の4周年ワンマンにリリースされる音源のジャケもYUGAMIくんがデザインしててディスカッションしてるんだけど、イィー感じのがきてますよ。フライヤーとも関連してるんだけど、その辺はもう近々に。彼のセンスもズバ抜けてるからね。

Shinpei: そっすね僕とYUGAMIくん、近所でずっと仲良いんですよ(笑)。

Kozi:ご近所さん(笑)。

Shinpei:ずっとって言っても音楽を通じて仲良くなったんっですけど、Koziさんの前に僕が現れたタイミングとかYUGAMIくんが現れたタイミングが近くて、一緒に仲良くなってった感じです。

Kozi:ちょうどDALLEが動き始めた時期だもんね。

ーー出会うタイミングも大事ですよね。こういう一緒にやってて楽しい人が周りにいるからフットワークも軽くってきたわけですね?

Kozi:そうですよ、ホントに。関わってる人達がハッピーな状況であればあるほどモチベーション上がりますね。

ーーじゃあ最後にShinpeiさん的にはKoziさんと一緒にやってくにあたって今後のビジョンはありますか?

Shinpei:端的に言うと。僕はKoziさんが今までやってきてないことをやりたいですね。で、それでファンの人達が喜ぶことに繋がればなおいいな、と。『GIFT』の時も今回もそうだったけど、イメージソースはあるけど誰も見たことがないものを創っていきたいですね。

Kozi:それはホントそうですよ。

Shinpei:それが出来ると思ってるから。

Kozi:小さくまとまっちゃいけないから。

Shinpei: 僕ひとりじゃ出来ないですけど、Koziさんの感性と僕の感性がぶつかってお互いの引き出しを開けて開けて、最後に見つかるのが誰も見たことないようなものだと思うから一緒に続けていけるうちは創り続けたいですね。Koziさんがいつまで続けるかわからないけど。

ーー今、エンジンかかってるから当分大丈夫でしょ?

Kozi:そうね!膝の調子もいいし(笑)。ジャケや映像であったり度肝を抜きたいって場面の時はShinpeiにお願いしたいし、俺は作品として残るものってアートワークはもちろん、曲も含めパンチ力のあるものにしたいんですね。そういう観点も人それぞれ違うと思うけどサラッとした感じにはしたくないんすね。そういうパンチ力を求める時に彼は必要かな?パンチ効いてるんで。

Shinpei: ありがたいです!

Interview to Közi

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