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SHINPEI (以下S) 僕はヘアメイクなので、まずはMattyさんの音楽だけじゃなくビジュアルイメージのルーツの話を聞かせてもらいたいんですけど、Mattyさんがロックバンドで初めに衝撃を受けた人達、ロックバンドってかっこいいって最初に思った人達って誰なんですか?

Matty (以下M) 小中と学生の時に野球をやっとって、みんな坊主やったって反動もあって最初は長髪のへヴィネタルにめっちゃ衝撃ウケたね(笑)

中学の時に親の仕事の影響もあるんやけど、ボーイズリーグの野球チームに入る為に大分から博多に引っ越して、本当やったらこのまま高校野球やって野球選手になろうと思っとったんやけど、本気で野球やる為に入ったのに、そのチームに入ったらそこのキャプテンとか先輩達がみんなヘヴィメタルやったんよ(笑)

けど、みんな中学生やけん、坊主なんよ。キャプテンは四番でキャッチャーでデブッチョなんやけど、フライングVのギターを持ってて、「Michael Schenkerが好きだ!」とかいってさ

、なんかそんな先輩達の影響で後輩の俺らはみんなギターを買う羽目になるわけよ…

 

S 当然、その時MattyさんはMichael Schenkerとか知らないわけですよね?

 

M そうそう

それで俺らの学年も野球やりながらも、先輩の影響でIRON MAIDENとかMOTLEY CRUEとかの洋楽から音楽に入っていってね!長髪のいわゆるヘヴィメタル、、

 

S わかりやすいイメージですよね

 

M 坊主やった自分が「こんな長髪の男いるんや、、」って衝撃的やったわけよ、そん時くらいに夜のヒットスタジオかなんかにLOUDNESSが初めてテレビ出演したんよね。そん時のトークでボーカルの二井原実が「髪は男の命です」って言うのを聞いてかなり衝撃うけた(笑)

 

S それがロックなビジュアルとの出会いとゆうか原体験なんですね

 

M  そやね!で、そのちょっと後から日本のへヴィメタルのシーンがOUTRAGE的なモサイ長髪をしたパワーメタルとZIGGYみたいなチャラいとゆうかケバケバしい格好したLAメタルなバンドが2分化されてきて、俺は迷うことなく後者を選んだね(笑)

 

S そこらへんからヘヴィメタルとゆうよりグラムの要素が入ってくるんですね

 

M どっちかって言ったら博多やけん明太ロックって道もあったんやけど、ちょっと上の先輩や同世代でいわゆる明太ロック的なことやってた奴は多かったけど、そこよりはオレは長髪のケバケバしいロックンロールの方がその時は魅力的やったけんね。

 

S そこから音楽の趣味とゆうか遍歴にも重なりますけど、ブリティッシュなロックスタイルに惹かれていく流れってどんな感じだったんですか?

僕がMattyさんを知った時にはRaspberry Circusは終わっててFURSが始まってたんで、Mattyさんはモッズのイメージが強いんですけど

 

M てかね、そこまで行くのに時間というか過程があるんやけど、まず、俺のポリシーとして音楽とファッションと時代ってリンクしてると思っていて、ファッションが文化を作るし、音楽も文化を創る。で、その両方がいい具合に絡んだアーティストがシーンの中心になると思うんよね。

それが凄く俺の音楽やる中で重要で、要は中学生の時に見たジャパメタとかヘヴィメタル、LAメタルがカッコよかく見えたってゆうのは、あの当時の1983、4年だからカッコよく見えたったってのがあると思うんよね。

あれが90年代の音楽シーンで通用するかって言ったらそうやないやろうし、その時代に合わせて音楽もファッションも変わっていくもんやと思ってるけん、やっぱり自分が現役でいる為にはそこは敏感に取り入れていかないといけないってのが自分の中で最低限のルール。

だから好きなファッションで好きな音楽だけやってても、それは時代にリンクしないとただの自己満で終わるし、80年代終わりや90年代初めは長髪で化粧もしてたし、ベルボトムとかロンブーとか履いてたけど、90年初頭に出てきたsuedeとかは70年代のGLAMに影響受けながらも70年代のGLAM ROCKのビジュアルとは全然違ったビジュアルやったし、そっからマンチェスターやブリットポップの流れとかをリアルタイムで見ていく中で、そのシーンに出て来るバンドに毎回ドキドキワクワクさせられたんよね

で、そいつらって自分らが中学生のときに流行ってたロックのファッションはしてないわけよ

Oasisとかblurとかは全然真逆な感じで

 

S むしろ普段着に近いノリですよね

Oasisのリアムとかは自分達が労働者階級の出身とかそうゆうルーツを大切にしてた気がする

 

 

M その時期まだLa.mama界隈でやってた連中は一昔前のロックファッションのままでやってる連中が多く、そいつらとの差別化も含めて自分の普段着る服やヘアスタイル、ステージ衣装もも変えていったし、自分の音楽も時代を意識しながら変えていったって感じかな。

ちょうどその時期、古着屋で働いてた時があって、でその古着屋は中古レコードや輸入盤も取り扱ってて、blurの「The Great Escape」、oasis の「(What's the Story) Morning Glory?」とかRadioheadの新譜とかPrimal Screamの新譜とかが輸入レコードでバンバン入荷してて、毎日そのレコード聞きながらその時代の音楽を取り入れてたかな。

 

S 凄くUKロックがのってる時期ですね

 

M で入ってきた輸入盤毎日聴きながら、そこの古着屋でバイトしてて、ちょうどエアマックスとかが流行ってた時期でそこの古着屋もそんなのも取り扱ってて

そんな環境の中で音楽とファッションを密接に感じながら、なんか今長髪がバンドやってる時代やなくない??って思って髪もバッサリ切ったし。一応自分のバンドはグラムロックってカテゴラリーなのに化粧せずに髭生やしてみたり…(笑)

 

その頃、1番意識してたのがファッション雑誌の音楽欄があるやん?

そこにピックアップされる様なミュージシャンになりたいって思っとった

それまでは音楽雑誌に載ったら偉いって思っとったけど、音楽雑誌に載ってるだけじゃダメだなって

音楽ファン以外のところにも自分のやってる音楽がファッションの一部として求められるミュージシャンになりたいなと

常にそこは意識してきたかな

 

S おぉ、、なんかいきなり核心に迫ってしまった様な気がしますけど笑

Mattyさんはただ好きなファッションとか音楽だけを追求してきたわけじゃなかったんですね

 

M まぁそれは20代や30代前半の頃のことで、その時は音楽で売れたいって気持ちが強かったからこそ、そうゆう時代性を常に取り入れようとしてたんやけど

 

年齢も重ねてくると海外の売れてるアーティストとかがさ、自分よりも下の世代になってくるわけよ

そしたら、そこに素直になれてないのかわかんないけど、その辺の連中から感動をもらう事が少なくなってくるんよね

そうなるとやっぱり、自分自身の音楽としての楽しみ方として自分のルーツに向いてくるとゆうか

そこで俺もいち音楽ファンとしてより深く自分の音楽道を極めていきたくなるわけやん?

その時期くらいから最新の音楽を取り入れるよりか、より自分自身が好きなディープな方向にいくようになったのかもね

だから俺の音楽とファッションの融合性って部分はその時の世代で変わってくるのかな、音楽の聴き方も表現の仕方なんかもね

 

S じゃあそれに合わせてファッションやヘアスタイルなんかも外とゆうより、自分のルーツに帰っていく様な感じになったんですか?

 

M ファッションに関しては「何をチョイスするか??」が一番重要になったね

テレビや雑誌で、「今年は70年代が流行ります」とか「80年代が流行ります」とかあるやん?

それを昔は意識的なんでも取り入れたけど、だんだんそっから取り入れても今の時代とマッチするものしないものがわかってくるから

自分をどう表現するのが1番いいのかも見えてきたかな

30代前半くらいまでは、取り敢えずなんでも常に取り入れたみたけどね

 

S そうゆうのを取り入れてって少しづつ自分に似合うものが判ってくるってのもありますもんね

今は90年代がリバイバルしてますけど、あんまりそうゆうのに興味は向かなくなってきました?

 

M テレビや雑誌から受ける興味はなくなってきたかもね

てゆうより自分が形成されてきた感じがあるからね。今10代のファッション雑誌に載ってる子とかと同じ格好するのもちょっと痛いやん(笑)

 

S今、MattyさんのメインのバンドはRama amebaとThe HIGHだと思うんですけどRama amebaはグラムよりなイメージで、The HIGHだとブリットポップ王道な感じですけど、Mattyさん自身、意識して差別化を図ってるんですか?

 

M いや、あのね

最初は分けようとしてたんやけど

ちょっと前まで、バンド5個くらいやっとった時期があって、サウンドもファッションも楽器もそれぞれバンドに合わせて変えようとしてたんよ

それはそれで楽しいんやけど、それをずっとやってると自分の軸がわかんなくなっちゃって

で去年、45歳のバースデイイベントをやって

 

自分の25年のバンド人生を凝縮したようなイベントね

 

それをやってもう、、「Matty 」でいいやってなって(笑)

 

S それは凄くかっこいい話ですね

 

M だから最近はどのバンドで弾いても一つのスタイルでいいやと

ここ何年かで、、てゆうかFURS解散してからかな

Raspberry circusってバンドを12年やってその時は70年代のグラムロックとかパワーポップを取り入れつつ、THE BEATLESの中期、青盤をイメージしてやっとって

FURSをやってた時は、マンチェスター、ブリットポップ、ネオモッズとかさ、THE BEATLESでもどちらかというと初期(赤盤)の方を意識した感じでRaspberry Circusとは敢えて交わらない事をやってたりしてて、

で、そのどっちも10年以上やり遂げて、さあ40過ぎました。ここからどうする??みたいな…

 

年代的にそこで自分が1番好きでしっくりくるのは67、8年かなって

FURSで65、6年くらいのブリティッシュビートとかやってたけど、その辺は自分よりか追求してるやつ沢山いるし、やってみたけど敵わない感じもあって

それよりもオレはもう少し後の時代のSwinging London、映画のオースティンパワーズ、あの空気感が好きなんよ

 

40代になってオレの中ではそれが1番しっくりくるからそれが活きる音楽活動をやっていこうと

 

S 今の話を聞くまではRama amebaとThe HIGHってあんまり共通項が解らなかったんですけどその話を聞くと一本の軸があるのがわかりますね

 

M どっちも自分のひとつのキャラクターで成立するんよね

 

S じゃあそうゆう意味でもバースデイイベントは節目になってたんですね

 

M 一回、自分がやってきた事を整理したかったし、変な話50歳であのイベントは出来ないから45歳でやろうと思ったんよね

もし50歳まで続けててもまたやるつもりはないし、あのイベントをやった事でもし50歳前に音楽活動を辞めてしまっても悔いはないかな

 

実際あの日の結果で自信ではないけど今までやってきた事が間違いではなかったって達成感はあったかな

そっから先の自分のスタンスが、今までは「誰に負けたくない」とかって音楽を勝ち負けでやってたのが勝ち負けじゃなくなった

ただやんなきゃいけないのは自分が手を抜いたらそこで人はいなくなるし頑張れば応援して貰えて音楽を続けられると思ってるからシンプルに自分がかっこいいと思えることをやるってことかな

 

S なるほど

 

昔から気になってたんですけど

マティさんの世代のミュージシャンってヘアメイクでもスタイリングでも自分達で出来る人が多いじゃないですか?

そんな中でもマティさんは昔からアーティスト写真の撮影とかの時にヘアメイクとか呼んでくれますけど、そこの意図ってどんな感じなんですか?

 

M そこはね、自分の美学って言ったらかっこいいけど

プロフェッショナルって一人じゃ成立しないと思うんよ

アーティストって一人じゃ出来なくてみんなに創ってもらうもんだと思ってる

で、バンドに関してもプロデューサー立てるのよ

客観的にジャッジできる人、サウンドだったらプロデューサー、ファッションだったらスタイリストにヘアメイク

そうゆう客観的なジャッジがあったほうが絶対かっこよくなるし負けないと思うんよね

だけどもちろん、最終的にそいつ自身がそこを生かし切れないとダメなんやけど、それでも自分だけの視野でやるより絶対プラスになると信じてるからそこは金払ってでも立てたほうがいいと思うのよ

俺なんかはそれが普通だとおもうわけ

自分でなんでもやっちゃう

それが出来ちゃうやつもいると思うけど自分が集中すべきことに集中できたら、そいつはもっと上に行けると思うのよ

器用貧乏にならないで役割分担をしようよと

 

エースでキャプテンで4番って大変やん(笑)

チームワークって大事でそのバランスが取れてるバンドってバンドっぽいやん

そうゆうバンドは長く続くしね

 

Sいいスタッフにも恵まれると

 

Mそう

自分らで出来ることも、第三者を混ぜることで、やってる事のクオリティがあがってプロフェッショナルなものになる

 

Sバンドマンってそうゆう視点持ってる人少ないですよね

 

Mだからみんな売れてないと思う

俺もだけど(笑)

 

Sマティさんのそうゆう視点はプロデューサー的な側面に繋がってますよね

自分もメンバーでありながら撮影の時なんかは全員の見え方を常に考慮してる

だからヘアメイクをしながらオレはマティさんと視点が近いなぁと思ってます

 

M シンペイはそうやってロックバンドのヘアメイクをたくさんこなしてるけど、どうやって音楽の世界に入ってったの?

何年生まれだっけ?

 

S僕、85ですね

それこそさっき話に出たLAメタルなんかは終わっててブリットポップとかグランジとかの後くらいの世代です

ロックフェスがちょっとずつ出てきてって時代ですね

 

M ロックの目覚めは?

 

S これ言うの恥ずかしいんですけど、、笑

ロックの目覚めみたいのは小学生の時に黒夢のCM見たんですよね

新宿loftのライブ盤かなんかの

ミュージシャンはミュージックステーションに出てる様な人しか知らない時に黒髪と金髪が交じった長髪の清春さんを見て衝撃を受けた感じですね

ズタズタのジーパン履いててかっこよかった

 

LOUDNESSに衝撃を受けたMattyさんと同じ感じです笑

 

Mそれ言わなきゃダメだよ、オレもLOUDNESSの話ししたんだから笑

でもね、オレ、清春さんが95、6年ぐらいにファッション誌でコンバースのオールスターは自分の普段履くサイズより2センチくらい大きいサイズを履いた方が頭からつま先までのシルエットがかっこよく見えるって記事を読んで、この人良いセンスしてるなぁって思ってたよ

それもあってさっき言ってたファッション誌に取り上げられる様なミュージシャンにならないとなって思った事に繋がるかな

 

S 僕もまさにファッション誌でミュージシャンを見てたんですね

だからハナからファッションと音楽は常に一緒になってるものだった

そん時に清春が雑誌でレコメンドしてんのが洋楽のパンクとかばっかですぐに洋楽にがーっとハマった感じっす

あとはNIRVANAのカートコバーンよか汚い格好をしたいって言ってて、それでファッションにもハマっていきました

そんな感じでとにかくカッコいいミュージシャンを探してた子供でしたね

 

Mそれもあってかシンペイって若いのに色んな音楽知ってるよね

そこがオレら世代とも話合うから凄いなと思う

でもさ、音楽やってるやつだけじゃなくてそうやってどんなジャンルの人でも音楽を掘り下げてくといいよね

例えば寿司屋でもラーメン屋でもサラリーマンでも良いんやけど、その人がたまたま自分が好きなロックと共通してたりしたらそれだけで仲良くなれるやん?

バンドやってる奴だけがロックじゃなくて、むしろバンドやっててもロックじゃない人いるし、話合わない人いるし、普通の人でもロックの話が出来るとそれで信頼出来るから、そうゆう意味ではシンペイは出会ってすぐに信頼出来るなって思った(笑)

 

もちろんシンペイの技術も気に入ってるけど技術以上にソウルがあるからこうやって今でも繋がっていってるんよね

 

Sありがたいっすね、、でもロックって共通言語があるとやっぱり自分も話しやすいですね

 

Mシンペイに髪切ってもらってるミュージシャン達もシンペイの事は信頼してると思うね。色んなミュージシャンのお客さん多いと思うけど髪を切るときにやっぱ一般人と違ってロックミュージシャンだから拘ることってあるの?

 

S やっぱりミュージシャンの髪を切るのはちょっと他と違くてまずステージの事を考えて切りますね

ステージに立ったときにどう髪が動くか凄く考える

 

M美容師の人って自分の個性出したがってやたら切りたがる人多いけどシンペイはあんまり切らないよね

 

S 個性を出さないってわけではないんですけど、まずクライアントのイメージありきでデザインはしますね

ミュージシャンだったらそのキャラクターを大切にするし

ただもう、自分から個性を出そうとしなくても自分が切ったら自分の作品だなってわかるようなデザインにはなるんですよね

エゴを出さなくても主張出来る自信がある

ミュージシャンはこうありたいってイメージを持ってる人が多いし、こだわりが強いんで、そこと擦り合わせてデザインするのが大事かな

後は先にも出ましたけどステージでの動きですね

自分がヘアメイクでついていけない現場でも自分が狙ったように髪が動くように計算して切ります

こないだMattyさんのライブ観に行かせてもらった時も狙い通りだったんでヨシって思いました笑

 

美容師とお客さんって切りにきてくれてからまた次まで会わない事が多いんですけどミュージシャンの場合は直接、観に行って自分が作ったものがどうなってんのか確認出来るのが楽しいです笑

 

Mこっちもどうだったか報告したくなるんよね、それはなんかいいことやと思う

でもこのご時世、美容師とヘアメイクの両立って大変なんじゃないの?

 

Sんー、、

でもやっぱりそこは好きだから生活や損得考えずに両立させたいっすねー

自分が美容師になってすぐにフックアップしてくれたのはミュージシャンだから、自分を支持してくれるミュージシャンは常にプッシュアップしたいとゆうか

そこは勝手に使命みたいに思ってる部分ですね

 

Mそもそも美容師になりたいってなんで思ったの?

 

Sそれはヘアメイクになりたいって思ったのとも重なるんですけど

 

M あ、じゃあヘアメイクがやりたくて美容師になったんだ?

 

S とゆうか子供だったんでヘアメイクと美容師の違いも解ってなくてCDのブックレットとか見て最後にヘアメイクのクレジット載ってるじゃないですか?

それで、初めてロックミュージシャンのヘアメイクってゆう仕事があるのを知ったんですね

 

M それはなんのCD?(笑)

 

S 黒夢のcorkscrew ってアルバムです笑

で、そのヘアメイクをしてた人が谷崎さんて業界では有名なヘアメイクの人でGLAYとかBuck-Tickとか手掛けてる方だったんですね

 

で 美容学校行きながらその人のお店で研修とかさせてもらってました

Fats berryって美容室ですね

 

ただ、そこは就職試験で落ちて笑

でMattyさんに出会うANOTHER WORLDって美容室に就職しました

 

ANOTHER WORLDの事は偶然知って

その時はまだそこにミュージシャンのお客さんがいっぱい来るなんて思わなかったんで、その後の出会いは本当に運命っつーか宿命みたいな感じがしますね笑

 

M でもANOTHER WORLDは一年くらいで辞めちゃったんだよね?なんで辞めちゃったの

 

S はい

ANOTHER WORLDに悪い気持ちはないし、今でも社長の小林さんにリスペクトがあるんですけど

Fats berryの店長が独立したんでそこに合流したくて辞めさせてもらいました

小林さんにはちゃんと事情を伝えて

 

ただ、結局その店長とは距離が近すぎて仲悪くなっちゃって辞めちゃいましたけど

 

そのお店に入ったくらいから夜遊びして色んなミュージシャンと親交を深めていったんですね、仕事を一緒にしたかったから

その流れで自分を売り込んで美容室とは関係なくフリーランスのヘアメイクの仕事をはじめてった感じなんですけど

そうやってミュージシャンとの繋がりが増えてく中でMattyさんと再会したとゆう

初めて出会ってから10年近く時間は経ってましたね

 

M 美容室の仕事とヘアメイクの仕事は別々で始まってるんやね

その2つの仕事の違いってどんな感じなの?

 

S 自分の中で主軸を美容師とヘアメイクどちらかに置くとかってゆうのはあまり意識して考えてないので精神面での差はないですね

自分が求められる技術は現場で違うんですけど、仕事はどっちもヘアを創る事だから、それを一つ一つ大切にこなすのが大事で、分けて考えてはないです

ただ、扱う技術の違いがどっちの仕事にもお互いにいい影響を与えてるのは感じてます

 

M 詳しく知らない人間からしたら同じに見えるけど、業界的には違う仕事に分類されるんよね?

 

S 分けちゃう人が多いんですよね

ヘアメイクに進む人はハサミを置いて、髪を切れなくなっちゃう人が多いんです

ただ、オレは、、

クライアントの個性を尊重するとは言ったものの、凄く自我も強いので他人が切った髪の毛をヘアメイクするよりも、自分でベースになるカットからした方が楽しいし、自分でカットした方がより自分の作品としての純度が高い気がするので、切らせてもらう事に拘ることが多いです

最初からトータルでプロデュースしたいってゆう気持ちが強い

 

M それは凄く良いことと思うし、撮影とかでもしヘアメイクの人が「私髪切れないんですよ…」っとか言われたら俺発狂する嫌けどな(笑)

ヘアメイク代半額にしろよって思う(笑)

 

S ですよね笑

大袈裟な言い方だけど自分でやり切った方が世界観が作り込めるから

 

M 美容師になって、やりたかったヘアメイクの仕事もしてって現状今自分の選んだ道を着々と歩んできてる訳やけど今後はヘアメイクとして目標とかあるの?

この先は何がある?

 

S 昔、人に自己実現の後は社会貢献って事を言われた事があるんですけど、あんまり自己実現の最終目標とゆうか到達点みたいのは求めてなくて

ミュージシャンやアーティストと一緒に作品を創り続ける、切り続けるってゆう仕事をただただ続けたいですね

なんてゆうか、、それは、、

Mattyさんは音楽やファッションが文化を創るって言ってましたけど

オレは音楽やアート、芸術が起点になってファッションはそれを追ってる存在だと思ってるんですね

その流れで文化が生まれてくって

だから自分はアーティストと一緒に見た事無い物を創り続けたいです

本当に尊敬できる人達と幸運にも仕事が今、出来てるんでそれを続ける事と広げていく事が勝手に使命だと思ってますね

 

M素晴らしいね

 

S その為に技術を身につけてきたから

 

オレはミュージシャンじゃないけど始まりは音楽だったから、社会貢献は出来なくてもミュージシャンには貢献したいですね笑

ロックバンドは純粋にかっこいい存在じゃないといけないから、かっこよく在れる手伝いをしてたいです

 

で、欲を言えばそのアーティストのファンの人がビジュアル含めて憧れるって気持ちを体感して夢を持ってくれればいいですかね

 

そうゆう気持ちを人に与えるって、好きな事を形にする仕事をしてる人の使命だと思うから

Interview to Matty

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